2009年2月10日火曜日

雑記『漢字の有用性』

「箸を持って橋の端を走る」

上記の文の意味は、読んでもらえばすぐに分かると思います。
特に難しいことはないですよね。
しかし、このようにするとどうでしょうか?

「はしをもってはしのはしをはしる」

どうです?
かなり読み難く感じるのではないでしょうか?


これには、主に二つの理由があります。

まず第一として、日本語には同音異義語が多いことが挙げられます。
この文の場合、動詞の「走る」を含めて、「はし」という言葉が4回出てきます。
そして、その4回とも別の意味で使われています。

そもそも日本語は、比較的「音」が少ない言語です。
基本となるものは、いわゆる「50音」しかありません。
古来より外来語を入れるために拗音などで少しずつ増えているとは思いますが、基本的には少ないことに違いはありません。
そのため、日本語では必然的に同音異義語が多くなってしまいます。

そうした中でも、表音文字ではなく表意文字である漢字を使うことで、それぞれの言葉の意味が明確になります。
これが、第一の理由です。

第二の理由として、すべてひらがなで文の切れ目が分かり難いことが挙げられます。
日本語では、基本的に分かち書きは行いません。
そのため、一見しただけでは文のどこが切れ目か分かりません。

しかし、実はその文の切れ目を表しているのが漢字になのです。

漢字は基本的に文節の頭に来ることが多くなっています。
例えば上記の文の場合、「箸を/持って/橋の/端を/走る」としっかり文節の頭に漢字が来ています。

このように、漢字が来る箇所で区切れると考えることができます。
日本語の文の切れ目を見分けるためにも、漢字は有用だといえます。
これが、第二の理由になります。


などなどと書いてきましたが、結局何がいいたいかというと、
皆も漢字をうまく使おうね
ってことです。

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