2008年12月3日水曜日

感想『戦国自衛隊』

昨日買った『戦国自衛隊』(半村良)を読了しました。

購入するときに感じましたけど、本が凄く薄かったです。
結果として、1時間強で読み終わりました。


それで感想ですけど、なるほどこれは面白いですね。
ワシはもともと『影武者徳川家康』が好きなように、こういう歴史物は好きです。

歴史のIFとか、現代(といっても昭和ですが)の自衛隊が戦国時代にいったことによる影響とか、そういう雰囲気を堪能出来ました。

近代兵器で、戦国時代を闊歩するということが、ここまで胸をすく思いを導くとは思いませんでした。
この本が長年読まれ、映画にもなっていることがよく分かります。

一方で、ちょっと物足りない、と言う印象もあります。
先ほどもいったように、短い本であるということが、まずその原因です。

ただそれよりも、自衛隊員30人が戦国時代にいっているのに、各人の活躍があまり見られないことが残念でした。
もう少し、人物に対して掘り下げてくれたら、より深く物語に入り込めるように思います。
メインとなる2~3人のエピソードを少し書くだけでも、随分違うのに、と思わずにはいられません。

作者としては、そういうことより全体を描きたかったのかもしれません。
ワシの発想も、今の時代だからこそかもしれません。

しかし、その点が残念に思えました。


もっとも、全体としてみた場合、はやり面白かったです。
薄い本だということもありますし、お勧めしやすい本ではないでしょうか。

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