2008年10月25日土曜日

雑記『ATH-ESW10JPN』


小説などではありませんが、先週の日曜日(10月19日)に購入したヘッドフォンについて少しだけ書いておきます。

オーディオテクニカのヘッドフォン『ATH-ESW10JPN』。
いわゆる木のヘッドフォン、その中ではポータブル向けの代物です。

ハウジング部分は、ピアノやコンサートホールにも使用されている木材であるブラックチェリー。
それを漆塗りで仕上げた一品です。
まさしく「japan(一般名詞で『漆器』のこと)」の名前の通りです。

一週間使ってみて感じたことは、まず、オーディオテクニカらしい解像感のある音、かつ切れのいいの高音が感じられるいうことです。
このあたり以前使っていたヘッドフォン(『ATH-EM9R』)と同じです。

それでいながら、『ATH-EM9R』では気になっていた部分が解消されています。
『ATH-EM9R』は筐体が金属削り出しであり、どうしても高音部分が「キンキン」と響く印象がありました(ヘッドフォンのグレードが違うので、比べること自体があまり適切ではありませんが)。
そういった部分が、完全になくなっています。
ハウジングに木を利用することで、そういった部分が解消されたのだと思います。
いい音の響きになっていると感じます。

さらに聞いていてすごいと感じたことが、ボーカルの呼吸が分かるということです。
息継ぎの瞬間の吸気音や、サ行の空気が抜けていくような音。
それが、はっきりと分かります。
歌う人によって、呼吸の癖というか仕方が違うということが感じられました。

ワシ自身は、ヘッドフォンやスピーカーを使う上でよくいわれるエイジング作業などもしていませんし、聴いている曲も圧縮された音楽ではありますが、それでもここまで違うことに驚きました。

ただし、気になる点もあります。
それはヘッドの締め付けが結構きついということです。
密閉型ということとポータブル用ということで、こうなっているのでしょうが、正直、長時間付けていると耳が痛いです。

このあたりは好みもあると思いますので、購入する時には一度確認した方がいいと思います。
この『ATH-ESW10JPN』はなかなか視聴もさせて貰えないかもしれませんが、似た『ATH-ESW9』であれば、視聴可能だと思います(ワシも『ATH-ESW9』は試させて貰いました)。
装着感は、似たような物です(音そのものは違いますが)。
もっとも、イヤーパッドは『ATH-ESW9』より良くなっていると感じますので、そのあたりは安心していいと思います。

この『ATH-ESW10JPN』は世界で1000台の限定生産らしいので、興味のある人はお早めにどうぞ。

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