2009年4月11日土曜日

雑記『教科書』

小説家志望者は、嫌いな本を壁に投げつけてはいけません。

これを読んで、なるほどと思いました。

確かに好きな本を読んでそれを参考にしようと考えると、どうしても劣化コピーになってしまいそうです。
逆に嫌いな本だと、その分冷静に見ることができると思います。
その冷静に見た部分から、お手本になる部分を抽出できれば、力量が上がっていくのでしょう。


そしてそういう目で見ると、実は国語の教科書に載っている話というのは、文字通り素晴らしい教科書になるのではないかと思えてきます。

といいますのも、ほとんどの人に経験があると思いますが、国語の教科書に載っている話はつまらないと感じる作品ばかりです。

しかし、教科書に載っているほどですから、教えるのに相応しいと判断された話ばかりのはずです。
当然これらの作品は、日本語として正しいことはもちろん、起承転結などの構成もしっかりとしています。

つまりこういう作品ほど、いいお手本になるわけです。
つまらないからこそ、その作品の素晴らしい部分を自分のものにすることができる。

中々面白い視点だと感じました。


なお余談ですが、授業で習ってつまらないと感じた作品も、1年後に読み返してみると、思いの外面白かったことがあります。
そこから学習しようとすると、どうしてもつまらなくなってしまうものなのかもしれませんね。

0 件のコメント: